診療科のご案内

総合診療科/漢方内科

総合診療科

診断がついていない疾患や健康上の問題に関して迅速かつ的確な診断と治療を行い、必要な際には適切な診療科にご紹介します。

総合的・多角的に診療します

症状がある部位とは離れた臓器が原因である場合、複数の病気が複雑に関係している場合、心理・社会的な要因が影響している場合など、症状の原因はさまざまです。当科では診断がついていない疾患や健康上の問題に対して、特定の臓器にとらわれず迅速かつ的確な診断と治療をめざしています。医学的な要因はもとより、社会的・心理的な要因も考慮した総合的・多角的なアプローチからの診療を心がけています。専門的な診療が必要な際には院内の適切な診療科へご紹介します。当院のどの診療科を受診してよいか判断が難しい症状の場合や、他院で診断が困難であった場合もぜひ当科にご相談ください。

総合診療とは

誕生の背景と、ますます大きくなる役割

近年医学・医療は高度に専門分化が進み目覚ましい発展を遂げています。一方で社会の高齢化に伴い複数の疾患や複雑な病態を抱えた方も増加しており、そのような方には総合的・多角的なアプローチが効率よく効果的である場合もあります。こうした背景があり、2018年から開始された新専門医制度では総合診療は19個の基本領域の一つに指定され、総合診療科の役割は今後さらに大きくなると考えられます。

漢方内科

漢方治療は、患者様を全人的に診て柔軟に対応できる長所を持っています。日本の漢方医療の特徴は明治期以来、別個の免許ではなく西洋医学の単一の医師免許によって現代医学との融合により発展してきたことにあり、国際的にも特徴的であるといえます。そこで、漢方薬と現代医薬を組み合わせて治療効果を高めることも可能です。また、心身の不調に対して漢方治療を取り入れることによってQOL(生活の質)の向上が期待できます。漢方薬の薬理活性は必ずしも強くはないのですが、特徴的な点として酸化ストレスの解消や、心身機能のサポート効果などがあります。

当科では、現代医学の高度先進的医療を提供する院内の各診療科の専門領域の医師と連携し、さらに総合内科的診療を背景にして漢方診療を行っています。漢方内科診療の対象となる患者様は、標準的治療にさらに上乗せ効果をはかりたい方や、多彩な心身両面にわたる症状を伴っている方などとなります。