熱海病院の臨床研修プログラムの特色

国際医療福祉大学は、平成7年にわが国初の医療福祉の総合大学として開学し、以来、病気や障害を持つ人も健常者も、お互いを認め合い、尊重して暮らすことができる『「共に生きる社会」の実現』を建学の精神とし、「チーム医療・チームケアの実践」と、「医師以外の医療専門職の育成と、その地位の向上」に努めてきました。

研修医の臨床研修にあたっても、こうした大学附属病院としての特性を生かし、「チーム医療・チームケア」の大切さを体得していただくとともに、プライマリ・ケアを中心とした診療能力の養成および医師としての人格養成を図ることを目標としています。

将来、プライマリ・ケアを行う第一線の医師および高度な専門医のいずれにも必要な、基本的な知識・技術を習得することはもちろん、「チーム医療・チームケア」の実践を担うリーダーとして、人間的にも優れた人材育成をめざします。

熱海病院の研修スケジュール(例)

選択必修科を全て研修するスケジュール例

1年目
1カ月 2カ月 3カ月 4カ月 5カ月 6カ月
内科 内科 内科 内科 内科 内科
7カ月 8カ月 9カ月 10カ月 11カ月 12カ月
救急部門 救急部門 救急部門 選択必修 選択必修 選択必修
2年目
13カ月 14カ月 15カ月 16カ月 17カ月 18カ月
地域医療 選択必修 選択必修 選択科 選択科 選択科
19カ月 20カ月 21カ月 22カ月 23カ月 24カ月
選択科 選択科 選択科 選択科 選択科 選択科

※内科、外科、救急、産婦人科、小児科などプライマリケアに必要な基本的な診療科の研修が可能です。選択科の期間は最大11か月まで対応できる自由度の高いプログラムです。

研修計画について

  • 基本診療科である、内科・救急部門・地域医療は必修とし、選択必修科の外科・麻酔科・小児科・産婦人科・精神科については、2科目以上選択することとしています。
  • ローテーション期間は、内科(6か月)、救急部門(3か月)、地域医療(1か月)、選択必修科(5か月)、選択科(9か月)の設定を基本とします。尚、選択必修科の「外科や麻酔科は3か月、小児科や産婦人科は2か月、精神科は1か月で期間設定」している中から2科目を必ず選ぶこととしています。
  • 法令で定められた臨床研修の到達目標を一部経験できないことが明らかになった場合、臨床研修委員長は指導医、研修医と相談の上、研修医の選択した科目中でそれら到達目標を確実に経験すべく補充的研修を実施するよう計画することとしています。
  • 選択科目は基本診療科や選択必修科の他、整形外科(1~3か月)、呼吸器外科(1か月)、脳神経外科(1か月)、移植外科(1か月)、皮膚科(1~3か月)、泌尿器科(1~3か月)、眼科(1~3か月)、耳鼻咽喉科(1~3か月)、放射線科(1~3か月)、リハビリテーション科(1か月)、臨床検査科・病理学(1か月)、地域保健(1か月)を選択できることとしています。
  • 1年目の5月以降2年修了時までを通じて、救急当直研修の一環として内科系・外科系それぞれの救急日当直の副直を行い救急医療の修練を積みます。

熱海病院の臨床研修病院群

熱海病院の臨床研修病院群は、グループ関連の医療・福祉施設を中心に構成し連携を図っています。研修に必要な診療科や施設は、研修医自身で選ぶことができます。

基幹型/協力型・協力施設 所在地 対応する診療科など
国際医療福祉大学熱海病院
(基幹型)
静岡県熱海市 内科、救急部門、選択必修科、選択科
国際医療福祉大学病院 栃木県那須塩原市 救急部門、選択必修科、選択科
国際医療福祉大学三田病院 東京都港区 選択必修科、選択科
国際医療福祉大学塩谷病院 栃木県矢板市 選択科
化学療法研究所附属病院 千葉県市川市 選択科
山王病院 東京都港区 選択科
高木病院 福岡県大川市 選択必修科、選択科
柳川リハビリテーション病院 福岡県柳川市 選択科
沼津中央病院 静岡県沼津市 精神科、選択科
国際医療福祉大学クリニック 栃木県大田原市 地域医療
熱海保健所 静岡県熱海市 地域保健(選択科)

熱海病院の指導医の体制

  1. 各科の部長(=研修責任者)は、有意義な研修が行われるための責任を持つとともに、研修医の行う診療についても最終的な責任を負います。
  2. 担当の指導医は、研修プログラムに基づき研修医の指導を行います。また、研修医に対する評価を行い、各科の部長に報告します。
  3. 研修医の指導は、基本的に指導医と研修医のマンツーマン体制とし、実際の診療・手技等を研修医が実施する場合は、指導医の監督下の基に実施し、事故等が発生しないように、十分な配慮をもって指導します。
  4. 定期的な臨床研修委員会(年12回)を開催し、研修医の研修状況把握に努め、対応を協議します。

各診療科のプログラム

内科

「消化器内科」、「循環器内科」、「内分泌・代謝内科」、「呼吸器内科」、「神経内科」、「腎臓内科」を内科領域の到達目標を達成できるようローテート研修します。必修科目としてそのうち3科目を2か月ずつローテートし、選択科目として月数を増やしたり、内科科目を増やして内科全般に必要とされる知識、手技の習得に努めます。


救急部門

熱海市および近隣(神奈川県西部、静岡県東部)地区における第2次救急施設として機能しており、特に小児科は近隣唯一の24時間収容可能施設として稼働しています。全ての診療科および救急治療の基礎となる呼吸・循環・代謝の理論とテクニックを習得することを目標とします。具体的には呼吸管理に必要な気道確保と人工換気、血圧のコントロールと不整脈治療、ルートの確保(静脈・動脈・中心静脈)と輸液・輸血・酸塩基の管理等を修得します。また、院内で救命措置の講習会を開催しておりライセンスの取得も可能です。


地域医療

国際医療福祉大学クリニックにおいて、地域に密着した診療所におけるプライマリ・ケアの実践を図ることを目的として、内科を中心とした医療全般の研修を実施します。また、学生健診や学生からの健康相談を実践することにより予防医学の基本的な部分についても研修できます。


外科

切開縫合やルート確保などの処置から外科小手術までの基本的手技を学ぶのと同時に、術後管理や重症管理を通じて全身を診ることを到達目標としています。主に入院患者を受け持ち、入院から術前検査、手術、術後管理、退院まで患者と接し、外科スタッフとのチーム医療の中で診療技術や全身管理を学びます。


麻酔科

麻酔の技術と術中管理を通して、全身管理及び救急に必要な呼吸、循環、代謝管理の基本能力を身につけます。具体的には重篤な合併症のない症例の一般麻酔を対象として各項目の研修を実施します。


小児科

研修目標として小児医療を適切に行うために必要な必須的知識、技能、態度を習得し、さらに健康な小児に対する保健指導、育児支援、予防接種などの知識や技術を習得します。小児の発達・成長について理解するとともに、小児に特有な疾患とその病態について学習します。また実際の診療を通じて小児への接し方、問診および所見のとり方、親との接し方、診断法、さらに小児への薬剤投与法、輸液法等の基本的な診療技術を身につけます。


産婦人科

一般臨床医として要求される産婦人科学の基本的な臨床能力を身につけます。正常妊娠の診断、妊婦健診、産婦人科における一般的な疾患の疾患概念を理解し、正しい診断に至る検査を立案し適切な治療方針を立てられるようにします。また、緊急を要する疾患の初期治療に関する臨床能力を身につけ、特殊な治療法についても理解し、その副作用も熟知するよう学びます。


精神科

院内における精神科臨床のほか、県東部地区精神科救急の基幹病院である沼津中央病院での研修が行えます。プライマリ・ケア研修の一般目標に加え精神科救急の実際を経験し、どのような精神状態の患者にも対応できる技能の習得を目標とします。院内では児童、思春期から更年期、高齢期まで全ての年齢層に対して、どのような精神障害に対しても対応できる能力を身につけます。


選択科

選択科目では、内科、救急部門、外科、麻酔科、小児科、産婦人科、精神科、整形外科、呼吸器外科、脳神経外科、移植外科、皮膚科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、放射線科、血液浄化センター、リハビリテーション科、臨床検査科、病理診断科、地域保健(熱海保健所)を選択できます。熱海病院だけでなく、グループ関連施設(国際医療福祉大学病院、三田病院、山王病院などの7施設)の他、協力施設での研修も可能であり選択の幅が極めて広く自分の希望に合った研修が行えます。

カンファレンス・学会・勉強会

各診療科内で行われているカンファレンスに参加することは当然のこととして、学会への発表などができるレベルにあれば積極的に論文の作成等も行ってもらっています。隔月で院内学術懇話会が開催され、その中で病理カンファレンスも発表の場として担当してもらっています。また、科によって地域での勉強会を開催し、広く学ぶ機会を持つほか、県東部地区での研修医合同研修に参加して他施設の研修医と交流を持ったり、地域ぐるみでの研修施設が相互利用できるなどの学習環境にも恵まれています。

ダ・ヴィンチ操作体験の様子

ダ・ヴィンチ操作体験の様子

グループ病院の研修医と合同のダ・ヴィンチ操作体験

グループ病院の研修医と
合同のダ・ヴィンチ操作体験
(集合写真)

研修医合同症例発表会

研修医合同症例発表会


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