熱海病院について

活動報告

令和6年能登半島地震で活動したDMAT隊員のインタビュー動画を公開

令和6年能登半島地震 国際医療福祉大学熱海病院DMATの活動報告(第2報)

当院のDMAT(災害派遣医療チーム)の2人(看護師と診療放射線技師)は、2月4日より派遣され、7日に戻りました。DMATメンバーからの活動報告です。

派遣先は金沢市のいしかわ総合スポーツセンター内にある「一時待機ステーション」でした。避難生活に伴う体調の悪化を防ぐために開設されている「1.5次避難所」で、今回は静岡県内の他病院との混成チームで活動を行いました。
石川県内の病院は建物の損壊や、医療従事者の不足に伴い、入院患者の受け入れが制限されています。今回DMATチームが活動した避難所は、それらの病院の負担を減らすべく、病院から介護施設などへの入所待ちの方や、避難中でADL(人が生活を送るために行う活動の能力)が低下してしまった方、医療行為が必要でない方などが待機する施設です。

当院の看護師は災害支援ナース、介護士と連携し、避難者の健康状態についてチェックしました。そして、感染症の方々の介助や、状態変化のチェックなどの不明確な流れをマニュアル化し、DMATが引き揚げた後も現地の医療関係者が円滑に活動を行えるよう尽力しました。

診療放射線技師は避難所での各種調整業務を担当。避難所を入退所する患者様の情報を管理し、介護施設などの選定を依頼しました。また、面会者への対応や、容体が急変した方の救急搬送などの対応も行いました。

今回は、静岡県としては初めて他の病院との混合チームで活動を行いました。派遣が決まってからは、同じチームになる他病院や、今回病院内に残るメンバーとも緊密に情報を共有してきました。このようにDMATの活動を陰で支えてくださったみなさまに、この場を借りて改めて感謝を申し上げます。今後も引き続き復興に向けた支援活動を継続してまいります。
(看護師:小松晋之介、診療放射線技師:秋津賢太)

いしかわ総合スポーツセンター内にある「一時待機ステーション」の様子

ミーティングの様子

患者様の状況について打ち合わせを行う

令和6年能登半島地震 国際医療福祉大学熱海病院DMATの活動報告(第1報)

2024年1月1日に発生した能登半島地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみを申し上げます。被災地の1日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

当院のDMAT(災害派遣医療チーム)の4人は、1月12日より派遣され、15日午後に無事に戻りました。DMATメンバーからの活動報告です。

中部能登医療圏活動拠点本部である公立能登総合病院(石川県七尾市)を拠点に、石和医師・本蔵看護師はDMATの活動を指揮する本部活動要員として活動にあたり、岡山看護師と秋津診療放射線技師は救急車を用いて患者様の搬送を行いました。
今回の患者搬送は、災害拠点病院である能登総合病院へ今後も患者様の受け入れが続くことが見込まれることから、被害の少ない金沢市内の病院に患者様を移すという目的の下に行われました。13日の11時から能登総合病院の患者様を小松市内の森田病院へ搬送しました。搬送中、雪の影響で天候が悪化し、視界不良のなか、約3時間かけて森田病院に到着。道中は悪路が多く、倒壊している建物も多く見られました。
本部では、搬送チームの状況確認と、翌日の患者搬送について調整を行いました。また、支援病院へのナース派遣の調整や、弾性ストッキング・検体・灯油などの物資の搬送なども行いました。本部活動要員の医師と看護師は、活動拠点での当直業務も仕事の1つでした。当直業務では、石川中央活動拠点本部より翌日に患者搬送を行う患者様の情報に関する問い合わせに対応しました。
翌14日は、他病院のDMATと連携しながら、能登総合病院から加賀市医療センターへ患者様を搬送しました。搬送後は、資機材の積み込みや、本部業務の引継ぎを行い、活動を終えました。

15日午後には無事当院に帰着しました。不在中、院内に残ったメンバーとも蜜に情報のやりとりをしながら、業務の調整を行ってもらいました。このようにDMATの活動を陰で支えてくださったみなさまにこの場を借りて改めて感謝を申し上げます。
(医師:石和大、看護師:本藏和基・岡山遥河、診療放射線技師:秋津賢太)

本部でのミーティングの様子

転院搬送を行うにあたり情報収集をする隊員

転院搬送の準備を行う

損壊した路面

被災した病院の壊れた貯水槽

令和6年能登半島地震被災地へDMATを派遣

1月12日(金)~15日(月)、令和6年能登半島地震の被災地支援のため、静岡県からの要請を受けて、当院から石和大医師(麻酔科部長)を代表に看護師2人、診療放射線技師1人の計4人より構成されたDMAT(災害派遣医療チーム)を派遣しました。
1月12日(金)、石川県七尾市の能登総合病院内に設置されている能登医療圏活動拠点本部に到着。

①活動拠点本部の中期的な撤退を考慮したダウンサイジングのためのDMAT調整業務
②能登総合病院機能維持のための空き病床づくりのための患者様の転搬送
を行いました。

このたびの災害によって被災された皆様、そのご家族の皆様には謹んでお見舞い申しあげるとともに、被災地域の一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

出動するDMAT隊員と救急車

帰院後、池田病院長(左から2人目)へ
活動報告を行うDMAT隊員