診療科のご案内

腎臓内科(人工透析)

腎臓が悪いと心臓血管系に影響を及ぼして、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こしやすくなることが疫学調査により明らかになり、慢性腎臓病対策の重要性が知られるようになりました。腎臓病には血尿・蛋白尿で発見される慢性腎炎、量の蛋白尿や浮腫を生じるネフローゼ症候群、難治性とされる血管炎や膠原病性の腎炎、突然の発症による急性腎不全、そして徐々に腎機能が低下した保存期慢性腎不全、さらに血液透析・腹膜透析の導入や腎移植が必要な末期腎不全があります。わが国の透析技術は国際的に最高の到達点にあり、透析長寿国といえます。約2割強の方々が透析導入後、20年以上生存しています。

慢性腎炎・ネフローゼ症候群、急速進行性腎炎などに対しては必要に応じて腎生検を施行し、ステロイドや免疫抑制薬による治療を行います。保存期 の慢性腎不全に対しては、薬物療法、食事指導などにより腎機能の保持、さらには安定化をめざします。末期腎不全に至った患者様には、適切な時期での血液透析あるいは腹膜透析の導入をお勧めし、また腎移植のサポートを行います。さらに維持透析の患者様には、全身的な合併症管理を行います。