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脳神経外科

頸動脈ステント留置術

右足の付け根の動脈からカテーテル (約3mm)を挿入し、目的とする狭窄血管の手前に留置します。まず遠位塞栓(狭窄している血管を広げる際にでる血栓や動脈硬化部のかす)防止用のフィルターを狭窄部の末梢側に留置します。続いてステントが通過できる広さまでバルーンで狭窄部を拡張します。その後、狭窄部位でステントを展開します。ステントはカテーテルのなかに収納されており、ステントを覆っている鞘をはずすことで展開することができます。現在用いているステントは形状記憶された自己拡張型ステントといわれるもので、血管の広さに合わせて広がるだけでなく、外部からの圧迫や頚のねじれなどにも強く、仮に外部から力が加わっても、変形することなく、形状を維持してくれます。ステント留置後に目的とする血管の広さに合わせたバルーンで再度拡張を行います。最後に造影を行って、十分に血管が拡張され、脳梗塞などの兆候がなければ手術は終了です。