診療科のご案内

脳神経外科

脊髄・脊椎疾患

脊椎変性症(spondylosis)

頸椎の変性疾患(骨の変形と椎間板の飛び出し=椎間板ヘルニア)は、年齢とともに徐々に増え、また首のけがで頸椎の変形・骨折、椎間板ヘルニアが生じると頸髄の圧迫により様々な神経症状(手足の感覚障害や麻痺など)が出てきます。神経症状に合致する頚椎症病変が画像診断で裏付けられた場合に手術の対象となります。
頸椎症に対する手術法は大きく分けて、前方よりのアプローチと後方からの椎弓形成術に分けられます。前方アプローチは頚椎症の病態を考えると、後方アプローチより理にかなった術式であり、自然な前彎を保つことができます。顕微鏡下で椎間板を摘出し、椎間板面の椎体をドリルで薄く削開し、さらに後方骨棘をドリルで削除し、自家骨(腸骨という腰の前外側の骨)、もしくは人工骨(アパセラム、チタンケージ、プラスチックケージ等)を使用して椎体間固定を行います。 なお、3椎体以上がかかわっている場合は、前方固定術で3か所首の骨を動かないようにすると生活に支障をきたすため、後方アプローチ(椎弓形成術)を行います。前方から脊髄が強く圧迫されている場合は、椎弓形成術の方が安全だと考えられています。

脊髄腫瘍

脊髄にできる腫瘍は、脊髄内にできるものと脊髄の周囲にできるものに分けられます。脊髄周囲にできる腫瘍の代表は、神経鞘腫と髄膜種です。脊髄神経、前・後脊髄動脈を手術前検査で把握してこれらを温存するように摘出します。脊髄内腫瘍の代表は、上衣腫と神経膠腫です。5か所の安全に脊髄を切開できる部分(safe entry zone)から脊髄内に入り、腫瘍を摘出します。いずれも電気生理学的モニタリングにより、手術中に運動神経・感覚神経に障害が生じてないか確認して手術を行います。